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日本舞踊の稽古着に最適なのはどれ?綿の浴衣・ポリエステル・正絹(しょうけん)を比較しました

日本舞踊のお稽古、みなさんは何を着てお稽古されていますか?綿の浴衣?ポリエステルの洗える着物?それとも正絹(しょうけん)?これから日本舞踊のお稽古を始めようという方は、なにを買っていいか、迷う方もいると思います。この記事ではその三つの着物が日本舞踊のお稽古に適しているのか、メリット・デメリット、購入する場合、選ぶポイントをまとめました。

 

目次

1.日本舞踊の稽古着を選ぶとき重要なポイント3つ

1-1.動きやすいこと

1-2.洗いやすいこと

1-3.価格が手ごろであること

 

2-1.綿の浴衣のメリット

2-1-1.柔軟性があり動きやすい

2-1-2.自宅で簡単に洗える

2-1-3.安価に手に入る

 

2-2.綿の浴衣のデメリット

2-2-1.縮んでくる場合がある

2-2-2.洗うと皺がよりやすい

 

3-1.ポリエステルのメリット

3-1-1.軽くて動きやすい

3-1-2.簡単に洗える

3-1-3.安価に手に入る

 

3-2.ポリエステルのデメリット

3-2-1.生地が固く柔軟性がない

3-2-2.静電気が起きると裾さばきが重い

 

4-1.正絹(しょうけん)のメリット

4-1-1.動きやすい

4-1-2.着替えずに出かけられる

 

4-2.正絹(しょうけん)のデメリット

4-2-1.頻繁に洗えない

4-2-2.高価である

 

5.日本舞踊の稽古着に最適なのはどれ?私の場合は…

 

6.綿の浴衣を選ぶときのポイント

6-1.洗うと縮むことを想定し、サイズに余裕のあるものを選ぶ

6-2.皺がよらないように上手に洗濯

 

7.ポリエステルを選ぶポイント

7-1.サイズ、特に袖の長さが長いものを選ぶ

7-2.なるべく下着は綿素材のものを使用する

 

8.正絹(しょうけん)を選ぶポイント

8-1.汚れたり痛んだりしてもよいものを

 

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1.日本舞踊の稽古着を選ぶとき重要なポイント3つ

日本舞踊の稽古着を考えるに当たり、重視するポイントを3つ、選びました。それが以下です。

1-1.動きやすいこと

大前提ですね。日本舞踊はヒップホップやジャズダンスに比べるとスローダンスですが、飛んだり跳ねたり、股を割ったり大きな動きもございます。稽古着といえど、スポーツウェアと同じです。トップレベルの舞踊家「アスリート」とも形容されるように、まず動きやすいことが最重要ポイントと言えるでしょう。

1-2.洗いやすいこと

稽古は当然、汗をかきます。夏は歩くだけで汗が出ますし、冬でもやはり熱心にお稽古をすると、汗をかかないということはないでしょう。汗をかいたら洗濯したいですよね。ほおっておくと汗染みもできてしまいます。稽古で汗をかいたら手軽に洗濯できること。これを2つ目のポイントとしました。

1-3.価格が手ごろであること

稽古着は汗もかきますし、踊りの中で袖を引っ張ったり膝をついたりします。洗濯の頻度も多いですから普通の着物より傷みが早いです。袖を強く引っ張ったらほつれた、破れた、ということもあるでしょう(古いリサイクル着物だと強い力をかけると縫い目の糸がビリビリ切れるなんてこともあります)。したがって高価な着物を稽古着にすることはお勧めできません。痛んだり破れてしまってもあきらめのついて買い替えがきく、手頃な価格であること(イメージとしては5,000円くらいまで。スポーツウェアとしては一般的な金額ではないでしょうか)これを3つ目のポイントとしました。

それでは、「綿の浴衣」「ポリエステル」「正絹」の3つの着物について、稽古着としてどうなのか?ということを見ていきたいと思います!

2-1.綿の浴衣のメリット

綿の浴衣は稽古着の「定番」ですね。剣道や柔道、合気道などほかの稽古事でも道着は綿です。お稽古には優れた特徴があります。

2-1-1.柔軟性があり動きやすい

綿は柔らかさ、柔軟性に優れています。男踊りで股を割る、膝をつく、高足をあげる、様々な動きにフレキシブルについてきてくれます。

2-1-2.自宅で簡単に洗える

綿なので洗濯機で簡単に洗えます。綿は特に汗を吸いますので夏場はなるべく毎回洗いたいですよね。白地の浴衣は色移りさえ注意すれば気軽にお洗濯できるのもメリットです。

2-1-3.安価に手に入る

綿素材なので比較的安価に購入できます。デザインなど選ばなければ、安いものだとネットで3,000円程度で購入できます。お持ちの浴衣で、くたびれてしまったものを稽古着にまわしてもよいでしょう。毎回稽古で使う、洗濯も頻繁に行って痛みやすいお稽古着ですから、安価なことも大きなメリットです。

2-2.綿の浴衣のデメリット

一方で綿の浴衣のデメリットもあります。

2-2-1.縮んでくる場合がある

これはモノによるところもあるのですが、綿の浴衣は洗濯すると縮んできます。綿生地は水に濡れて乾くと収縮する性質があります。ですのでメーカー側で浴衣に仕立てる前に水にくぐらせて自然に縮ませることで、縫製後に縮まないような下処理が行われています。しかし、これがされていなかったり不十分だと、購入後の洗濯で縮んできてしまいます。

袖が縮んで掴みにくい、裾が縮んでちんちくりんになってしまう、などということが起こる場合があります。

2-2-2.洗うとシワがよりやすい

これも綿の性質で、繊維同士が絡まりやすい、くっつきやすい性質を持っているため、洗濯するとシワがよってしまいます。

これを防ぐには、

  • 畳んでネットに入れて洗濯する
  • 干す前にシワを伸ばす
  • 乾いた後アイロンをかける

など一手間が必要です。

 

3-1.ポリエステルのメリット

次に、ポリエステル着物、いわゆる「洗える着物」についてです。

3-1-1.軽くて動きやすい

ポリエステルのメリット一つ目は軽いことです。着物は洋服と違い上下が分かれていないので、肩に着物の重量が全て載ってきます(帯である程度は腰に分散されます)。したがって全体の重量が軽いポリエステルはそれだけで着心地が軽いのです。吸水性も低いため(これはデメリットでもありますが)綿のように汗を吸って重くなる、ということもありません。

3-1-2.簡単に洗える、手入れが楽

これは綿と同じです。洗濯機で洗えます。乾燥も早く綿と違ってシワもおきにくいため、手入れは大変楽です。縮むこともありません。

3-1-3.安価に手に入る

ポリエステル着物も安価で購入できます。ネット通販で4,000円台くらいから探せます。選択肢も豊富です。

3-2.ポリエステルデメリット

ここからはポリエステル着物のデメリットになります。

3-2-1.生地が固く柔軟性がない

綿や正絹との最大の違いは生地の柔軟性です。ポリエステルは生地が硬く、伸びません。袖を掴んだり、つまんで引っ張ったりする動作、膝をつく動作で、生地にテンションがかかるシーンがでてきますね。こういう時にほとんど伸びてくれないのがポリエステルです。

またポリエステル独特のカシャカシャとした素材感が気になる人は気になるかもしれません。

3-2-2.静電気が起きやすい

化学繊維なので、静電気が起きやすいです。特にステテコや下着に同じポリエステルなど化学繊維素材のものを使用している場合、特に静電気が起きやすくなります。ステテコと着物が静電気でひっついてしまうと、足にまとわりついて裾さばきが重くなってしまいます。ポリエステル着物を着る場合は、そのほかの身に付けるものは綿素材などを選びましょう。

 

4-1.正絹のメリット

4-1-1.動きやすい

綿と同じく動きやすさ、柔軟性があります。肌触りも柔らかく着心地は抜群です。

4-1-2.着替えずに出かけられる

日本舞踊のお稽古の前後に、着物でお出かけしたい方もいるでしょう。浴衣ではちょっと行きにくい場所も正絹のちゃんとした着物でしたら着替えずにそのまま出かけられます。

 

4-2.正絹のデメリット

4-2-1.頻繁に洗えない

正絹は洗濯機で洗えなくもないですが基本はクリーニングでしょう。一回数千円するクリーニングにたびたび出すわけにもいかず、干して乾かすだけだと汗染みリスクがございます。逆にリサイクルで安価なものを買い、稽古着と割り切って自宅で洗濯する手もあります。

4-2-2.高価である

正絹だけにお値段はそれなりです。痛みやすい稽古着として正絹を高いお金を出して新品を購入するのは正直お勧めできません。

 

5.日本舞踊の稽古着に最適なのはどれ?私の場合は…

私は綿とポリエステルを両方を使っています。夏は汗を吸ってくれる綿の浴衣、秋冬春はそのままでかけられるポリエステル着物、という使い分けです。

ポリエステルは綿に比べて機能性で劣る部分もあるのですが、サイズに余裕のあるものを使うことでカバーしています。そして浴衣と違って、夏以外でもその着物のまま出かけられるというのが夏以外で綿ではなくポリエステルを選んでいる理由です。

正絹は普段は使わず、おさらい会で着る場合の直前の練習でだけ、本番のシミュレーションで着て稽古しています。

 

6.綿の浴衣を選ぶときのポイント

ここからはそれぞれの着物をお稽古用として購入する際のポイントです。

6-1.洗うと縮むことを想定し、サイズに余裕のあるものを選ぶ

綿のデメリットとして、「洗うと縮む」ということがありました。頻繁に洗濯する稽古着ですので、サイズは余裕のあるサイズで選ぶと良いでしょう。

私は反物から浴衣を仕立てたことがあるのですが、あらかじめ湯通しして記事を縮ませ、さらに自分のジャストサイズから2センチほど大きめに作ってもらったにもかかわらす、一夏超えるとくるぶしが見えるくらいに縮んでしまいました。

お店に並んでいる浴衣はアイロンや糊が効いていて、生地はピンと伸びた状態です。そこからは縮むということを想定しておいてください。

洗って縮む、十分なアイロンがかけられずにシワが残って縮む、なども考慮し、少し裾が長いかな、というくらいがちょうどいいのではないでしょうか(女性は『おはしょり』で調節できるので、男性は特に注意してください)。

 

6-2.皺がよらないように上手に洗濯

綺麗に畳んで洗濯ネットに入れて洗う、干す前に叩いたり引っ張ったりして極力シワを伸ばしておく、吊るして干して水の重みを使って生地を伸ばす、乾いたらアイロンをかけてシワを伸ばす、など一手間をかけましょう。

 

7.ポリエステルを選ぶポイント

7-1.サイズ、特に袖の長さが長いものを選ぶ

手入れの手間がかからず、軽い、という点で優れたメリットのあるポリエステルですが、生地の柔軟性がないのが玉に瑕。ポリエステルを選ぶ際はそれをサイズでカバーする必要があります。

ポイントは袖の長さです。「弥造(やぞう:懐手をして袖を内側から掴む仕草)」など袖の記事を引っ張る動作において生地の柔軟性がないと突っ張ってしまいうまくキマれません。袖に十分な長さがあるものを選ぶと良いでしょう。

7-2.なるべく下着は綿素材のものを使用する

化学繊維動作が触れ合うと静電気を生じます。特に足回りにまとわりつく感じで気になると思います。ポリエステルの着物を着る場合は、それ以外の下着などは綿素材のものを着用しましょう。

 

8.正絹を選ぶポイント

8-1.汚れたり痛んだりしてもよいものを

柔軟性、質感に優れた正絹ですが、稽古着としては洗濯が自宅でてきなかったり価格が高かったりとあまり向いていない着物、といえます。それでも正絹でお稽古したい場合は、汚れたり傷んだりしても良いものを使いましょう。

リサイクル着物店で手頃なものを見つけた、とか着古しの着物で動きやすいものがあればお稽古着にしても全然よいと思います。お洗濯もネットに入れたり優しく洗えば自宅でも洗えた、という声も聞きます。女性ものはリサイクルでも手に入れやすい値段のものがたくさん出回っているので、手頃なもので割り切ってしまえば案外重宝するかと思います。

 

以上、綿の浴衣、ポリエステル、正絹の着物で、日本舞踊の稽古着になにが最適かをまとめました。みなさんのご参考になれば幸いです。

 

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