俺の日本舞踊

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育児だから、子育て中だから、介護があるから・・・日本舞踊を諦めようと思っているあなたへ

今日は、育児・子育て、介護などの事情で日本舞踊を諦めようと思っている人へ、というテーマで書きます。今日はメンタル的な話です。

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小さな子供がいるから。

育児があるから。

親の介護があるから。

家庭が、仕事が忙しいから・・・

日本舞踊を辞めていく人がいます。

日本舞踊を諦めないといけない時もある

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それは仕方のないことです。なにがなんでも続けるべきだとは私は思いません。時間は限られているし、自分の趣味よりも家庭や仕事を優先しないいけない時があります。私には子供はいませんので育児の大変さは想像しかできませんが、会社に勤めているので繁忙で激務の時は趣味どころじゃない時もしばしばあります。義母の介護や家の手伝いで週末実家に帰ったり、仕事が終わった夜、週末も家庭の業務で自分の時間も取れないこともままあります。日本舞踊はなんとか続けられていますが、私も状況次第では辞めないといけない時が来るかもしれませんし、他の人もそういうときが来ることもあるでしょう。

日本舞踊より大切なものがある。そんなときは諦めざるを得ません。しかし安易に「べき論」で自分を抑え込んで、追い詰めないでほしいなと思います。どういうことか、もう少し解説します。

「べきだ」で自分を追い詰めてはいけない

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どういう事かというと、こういうことです。「ママは子供の育児に専念すべき。習い事なんかすべきでない」

「介護があるのに親をほったらかして趣味の日本舞踊だなんてもってのほか」

「仕事も一人前にできないくせに習い事なんてやってる場合じゃない。自分の時間を削って勉強や仕事をすべきだ」

こんな考えに陥って、自分を責めていませんか?苦しめていませんか。はっきりと断言しますが、こういう考えは全部、思い込みです。そういう価値観があることは百歩譲って認めてもいいですが、あなたが必ずその考えに従わないといけない理由は、どこにもありません。

物理的にお稽古に行けない場合は仕方がありません。仕方ないので今は諦めましょう。でも、「やるべきではない」という固定概念にとらわれてほしくはないのです。時間ができたらまたやろう。お金に余裕ができたらきっとまた始めよう。それは、「やるべきでない」という見えない観念に支配されているのではなくて、あくまで自分の選択としていまやらないだけ。そう身軽に考えてほしいなと思ます。

お稽古は自分だけの時間

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それに、回数は少なくても、細々と続けたほうが、いいことがあるかもしれませんよ。あるお師匠さんがこう言っていました。「私が子育て中は、お弟子さんを教えるお稽古の時間だけが、自分だけのための時間で、誰それちゃんのお母さん、とかじゃなくて、自分が自分でいられる時間だった。」これって習う側も同じです。特に女性は、家では妻であり、嫁であり、子供の前では母であり、ママ友の間では○○ちゃんのママで、先生の前では○○さんのお母さん。自分だけの時間がすごく少ないですよね。日常から離れて、踊りに向き合って集中する時間ってすごく貴重です。

柔軟に対応してくれる稽古場もある

週一回が難しければ月一回でも三ヶ月に一回でもいいじゃないですか。着物を着て、日常を離れて、自分に戻る時間、自分だけの時間を持っても全然いいと思います。お師匠さんと相談が必要かもしれませんが、相談してみる価値はあると思いますよ。

違う考え方に触れること、違う環境にも居場所があることってすごく重要

「べき論」に縛られている人は、一つの価値観、考え方に囚われてしまっています。それってすごく辛いんですね。逃げ場がなくて、違う考え方が思いついただけで、「それはダメだ!」って自分で自分を否定する悪循環に陥ってしまいます。日本舞踊教室はいろんな人がいます。そして、いろんな人がいていい場所です。たとえ通えなくても、今は行けなくても、そこには自分の居場所がある、そういう環境があるんだ、ということを忘れないでほしいんです。きっと気分が違ってきます。

私も何度も日本舞踊を諦めようと思った

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かくいう私も、日本舞踊を諦めようと思ったことがあります。その時は仕事、家庭ともに忙しく、仕事では、人事・経理をやっていて、採用面接のラッシュ、決算処理とスタッフ30人の賞与計算が重なり、私生活では、家内のお母さんが突然倒れ、実家の家業の手伝いを平日夜も週末も、なんなら平日の昼も仕事の休憩をぬって家業の取引先に電話をかけメールを送りまくる、というような強いプレッシャーにさらされ続ける綱渡りのような毎日でした。休日も仕事のことが頭から離れず、頭がずんと重くて、しかも、いつも軽い興奮状態のような感じ。つまり気が休まる時はありません。日本舞踊の稽古に行くのもおっくうでなりませんでしたが、なんとか稽古場へ行って稽古をすると、なんとか集中できて仕事のことが忘れられました。そして、稽古が不思議とまたがんばろうという気持ちになれたのです。今思えば、その時の私に必要だったのは日常から一瞬でも離れて別のことに集中すること、心身をリフレッシュすることでした。それが私には日本舞踊のお稽古だったんです。

日本舞踊教室はサードプレイス

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サードプレイスとは、家庭でも職場でもない、第三の居心地のいい場所のことです。日本舞踊教室はいろんな価値観の人、ステータスの人が集まっていて、人生のサードプレイスになりうる場所です。生活が忙しくて毎週は無理でも。当分は行くのが難しくても、そういう場所が自分にはあるんだ、と思えるだけで気持ちが違うはずです。

「べきだ」で心を縛るのはやめよう

結論、「べきだ」で自分の気持ちを押さえつけるのはやめましょう。ママだって習い事してもいいんです。いまはできないかもしれない。でもあなたには居場所があり、戻れる場所があります。そう心に留めて、辛いいまを乗り切りましょう。そして、また日本舞踊の世界に戻ってきてくださいね。

先日取材した日本舞踊教室が体験レッスンやってます。なかなかアツイ先生でしっかり教えてくれます。チケット制があり、仕事で忙しいOLさんに特にお勧めです。 

f:id:kachidokilife:20190907232007j:plain 【取材】東京・埼玉でひっぱりだこ!心優しい熱血師匠~花伎稀世花(はなぎきよか)