俺の日本舞踊

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VR・AR最新技術で日本舞踊の常識がこう変わる!

VR・AR技術の発展が目覚ましいですね。ニュースでもほぼ毎日、これらの技術に関するテーマが取り上げられています。これらの技術が日本舞踊の常識を変える可能性について考えてみたいと思います。

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その前に、VR、ARについておさらいしておきます。

 

VR(仮想現実:VirtualReality:バーチャルリアリティ
AR(拡張現実:AugmentedReality:オーグメンテッドリアリティ)

 

です。もう少し詳しく見ると…。

 

VR(仮想現実・バーチャルリアリティ)とは?

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VRバーチャルリアリティ)とは、「現実でないもの(仮想)を現実のように感じさせる技術」という意味で「仮想現実」と訳します。具体的には、仮想の世界(映像や音)の中に現実の人間の動きを反映させ、それを知覚することでまるで仮想世界を現実のように体感すること、と言えます。

VRにはスマートフォンや、水中眼鏡のような専用デバイスを用います。そこに映される映像には、体験者自身の動きが反映されます。体験者が前に歩くと、見ている映像もそれに合わせて動きます。後ろを振り向くと、映像もその動きに合わせて後ろを映し出します。自宅にいながら、これによって「パリのシャンゼリゼ通りを散歩する」みたいなことが体験できるのです。

VRはゲームやエンターテイメントでの利用が注目されますが、不動産や旅行の販促に使われたり(バーチャル内覧体験、旅行体験)、医療現場でも導入されるなど(手術シミュレーション)さまざまな実用分野にも活用されています。

AR(拡張現実・オーグメンテッドリアリティ)とは?

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ARも映像技術という点ではVRと似ていますが、少し違います。VRは「東京にいるのに360度パリの映像を体験することでその世界に没入できる」ような、あくまで「仮想・バーチャル」な体験です。ARは現実の世界に、映像や文字情報など、そこには存在していない仮想の世界を重ねることで、「現実を拡張する」技術です。

私と同じ80年世代ならわかると思いますが、ドラゴンボールの「スカウター」がまさにARです。スカウターは、顔に装着して使用するメガネのような器具で、スカウターのレンズを通して相手を見ると、相手の強さのレベルが数値で表示される、というアニメの中の道具です。あくまで目で見ている世界はそのままで、そこに仮想の映像など情報が重ねられます。大ヒットしたポケモンGOもARですね。

 

それでは、これらVR・AR技術が日本舞踊の世界をどう変えるでしょうか?

 

VRで歌舞伎、日本舞踊を舞台上で鑑賞?

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VR技術を使えば国立劇場歌舞伎座の舞台を360度撮影し、デバイスを通してその舞台に立っているかのような体験が可能です。舞台上での撮影が可能であれば、誰よりも近くで歌舞伎を鑑賞できます。役者の息遣い、舞台から花道を向かってくる役者の表情を見るなど、これまで不可能だった鑑賞の仕方が可能になるでしょう。

ARで地方、海外でもレッスンが可能に

AR技術を使えば、遠く離れた場所にいる師匠を目の前に映し出すことができます。師匠も、その場にいない弟子をARデバイスを見て目の前にいるように体験することができます。師匠が撮影した稽古の指導風景をAR化し、弟子がそれをデバイスを通じて見れば、本物の稽古さながらに目の前に師匠がいるかのように稽古ができます。もちろん、苦手なところを繰り返し何度も見て覚えることができるので、稽古の時間や、何度も師匠に踊ってもらうことに遠慮する必要はありません。

また、弟子の踊りを撮影し、師匠がそれをARデバイスで再生、ビデオカメラでは不可能な360度からの弟子の動作の指導が可能になります。

もしARをオンラインでリアルタイムで表示させられるようになれば、音声とAR中継により、対面で稽古しているのと変わらないパフォーマンスさえ実現できるでしょう。

これにより、日本舞踊教室がない地域の人でも、踊れるスペースさえ確保すれば、オンラインでリアルに近い稽古を受けることができるようになります。週に一度ARでレッスン、数ヶ月に一度だけ、教室に通って直接指導を受ける、などというスタイルが可能になります。転勤や進学、結婚などによって同じ教室へ通うことができなくなっても、同じ師匠に習うことができます。一般的に名取以上の人は他流派の師匠につくことは出来ず、どうしても習いたい場合は一度名前を返上しなければならないという慣習があります。中小規模の流派の名取が、仕事のや家庭の事情などで引越しなどをした際は、続けたくても日本舞踊を続けられない、そんな現実がありました。しかしその心配はありません。踊れる場所さえ確保すれば、これまで通り、同じ師匠に師事を受け続けることができるのです。

今日のレッスンはロサンゼルスとシドニーです

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このことによってさらに、日本舞踊人口の大幅増加の期待が生まれます。それは「日本舞踊レッスンの海外展開」です。文化交流として日本舞踊家の海外公演はこれまで広く行われてきました。しかし「レッスン」そのものを海を越えて行うことは不可能でした。AR技術によりオンラインレッスンが可能になると、日本文化に興味がある外国人がその国にいながら日本舞踊教室に入門する、また、海外旅行で日本を訪れた外国人が日本舞踊を見たり、体験し、その場でオンラインレッスンを申し込む、ということも充分にありえるでしょう。

 

以上、VR、AR技術が日本舞踊に与える影響を考えてみました。